ももクロの小さな巨人、有安杏果の卒業ライブを観て在宅なりに思うこと

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ももいろクローバーZの有安杏果さんが卒業してしまった。

まさかの卒業。2018年1月15日、同月21日のライブをもってももクロを卒業することを発表。その後は残った4人で活動していくこともあわせて発表されました。

たしか仕事中に知ったと思うが、めちゃめちゃびっくりしたし、え!なんで?とさっぱり訳がわからなかった。

僕はもう、モノノフ(ももクロのファンのこと)というほどライブには行ってないし、ファンクラブも随分前に退会してしまっています。それでもアイドルにのめり込むきっかけになったグループだし、嫌いになったわけではなく、どこかで動向を気にしている、という距離感。

そんな僕ですが、さすがにこの発表は悲しいし寂しい気持ちになりました。それと同時に、そんな距離感だからこそか、なんで辞めるねん……という怒りにも似た感情も湧きました。勝手にずっと続くと思ってたからでしょうね。それをなんで壊すんやと。そんな感情。

1月15日に卒業を発表して、21日のライブが最後。この日で卒業。1週間しかない。これ、現役のモノノフはキツいやろ。受け入れる時間なさ過ぎる。いや時間があると余計キツいかもしれんのかな。

ラストライブを観たい気持ちはあったけど、ファンクラブ限定でのチケット販売だったのでまあ無理だろうと諦めていたら、なんとAbemaTVが全編を緊急生中継するとのこと。これはありがたい。

ということで有安杏果のラストライブ、画面越しではありますがしっかり目に焼き付けました。

ももいろクローバーZ 2018 OPENING ~新しい青空へ~

杏果の卒業ライブ、タイトルは「ももいろクローバーZ 2018 OPENING ~新しい青空へ~」。オープニングで卒業。ツラみあるな…。でも杏果が卒業しても残った4人の活動は続いていく。4人にとっては新しいスタート。そしてモノノフ的にも4人のももクロを観るスタートになります。

ライブ会場は幕張メッセ。近隣の幕張メッセイベントホールではライブビューイングも実施。あわせて約37,000人が参加とのこと。告知から1週間でこの集客はヤバい。

ライブはいつものovertureから始まり、1曲目はまさかの「Z伝説~終わりなき革命~」!これは……沁みるわ。ももクロの自己紹介ソングであり、ももいろクローバーZになって初めてのシングルがこれ。しかも5人ありきの曲やろ……あかんて……。

それから、杏果がももクロ加入後の初シングル「未来へススメ!」、杏果センターの曲「ゴリラパンチ」と立て続けに披露。

なんというセトリ。その後には「白い風」「灰とダイヤモンド」の2曲も。杏果のイキリパートが聞きどころのこの2曲。久しぶりに聞いたらめちゃ上手くなってました。それだけに惜しい。もう聴けんのやなあ、と。あと「words of the mind ~brandnew journey~」もやりました。冒頭の口上。必死で覚えたな……。

杏果の卒業で一番の痛手はやっぱり歌唱力だと思う。他の4人に期待したいところやけど、簡単には埋められない気がする。

10周年は5人で迎えたかった

あっという間にライブも終盤に進みラストのMCに。れにちゃん、あーりん、しおりん、夏菜子の順に杏果にメッセージを伝えます。

4人とも涙。特にれにちゃんは号泣。それでも前向きに、寂しいけど杏果の意思を尊重し、送り出してあげたいと卒業のお祝いの言葉を伝える姿が健気すぎる。

そしてラストの夏菜子。「最初は飲み込めなかったけど、応援してあげるのが一番じゃないかなって」と語ります。穏やかで優しく言葉を紡いでいたけど……こらえきれず途中で涙を浮かべながら、消え入りそうな声で一言。

「本当は…10周年は、5人で迎えたかったです……。」

この一言で涙腺決壊。2018年初泣き。リーダーだからしっかりしなきゃ、とか、杏果を困らせるだけだから言わないでおこう、とか胸にしまっていた本音を吐露した瞬間。そのバックボーンを勝手に想像して勝手に感動。

「10周年を迎えられると思っちゃってる自分がいて。叶わない夢もあるんだなって」と言った夏菜子。そんなもんこっちも思っとったわ。勝手に続くんやろなと。チクショウ。

次々夢を叶えてきたももクロ。そのももクロのリーダーに「叶わない夢もある」と言わせたのは一緒に夢を叶えてきたメンバーというのが、また、なんていうかね。辛いね。

その後4人からサプライズで1曲プレゼントとして新曲「新しい青空へ」を歌いました。れにちゃん泣きすぎてまともに歌えず。あああああ…胸が…締め付けられる。

歌い終わって杏果のスピーチ。「あーりんに、しおりんに、夏菜子に、れにちゃんに、沢山教えてもらった。沢山助けてくれた、ありがとう」と語ります。

そして夏菜子の「10周年は5人で迎えたかった」に対して、「10周年は5人で迎えられると思っていました。でも4人のこれからのためにこうするしかなかった。」と。

は?え?なんなんその意味深発言!おい!って画面に言うてもうたわ。

何かしら裏の理由があっての卒業なのか、ただの言葉の綾なのか。この言葉の真意はわかりません。わかる日が来るといいけど。

最後に「本当に8年間ありがとうございました!」と叫び、ステージを去っていった杏果。これで卒業。本当にいなくなっちゃうんだなとしんみりしていたら……ここでまさかの「愛のメモリー」が流れ松崎しげる登場!

なんという感動ブッた斬り!

まあ、こういうのがももクロやったよな(笑)。これはこれでアリかとすんなり受け入れ。感動ブチ壊しとか言う人もいるみたいやけど、最後悲しいだけよりこういう方がいいんちゃうかな。残った4人のストーリーはこれからも続くわけやし、新たなスタートを印象付ける必要もあるでしょう。

その新たなスタートとして東京ドーム公演決定ベストアルバム発売が発表。しっかり新しい道を示したももクロ。

去っていく人と残る人、その対比

今回の卒業ライブ、去っていく杏果と残る4人の対比が印象的でした。

仲間を失う傷を受け入れ、その未来を応援するという4人と自由ある未来に希望を抱きながら後悔なく去っていく杏果。悲しみに涙する4人と努めて笑顔の杏果。

コントラストくっきり。なんとも言えん気持ちになる。

でもいつかは4人のももクロの姿が当たり前になる日が来るし、そうなるように4人には頑張ってほしい。そして杏果も形は変わっても表現の場に戻ってくる気もするし。ソロコンまでやった人間がそんな全部やめるか?って話やし。

そんなこんなで色々な感情が渦巻いた卒業ライブでした。変な話やけど、これがきっかけで前よりもっとももクロが気になりだすかもしれんな……とか思ったり。そう考えるとある意味「ありがとうのプレゼント」を残してくれたのかもしれません。

有安杏果さん、卒業おめでとう。お疲れさまでした。そしてももクロの4人、これからの活躍に期待しています。

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