ブレストは意味がない?失敗した5つの要因

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「ブレイン・ストーミング」、所謂「ブレスト」とは集団でアイデアを出し合い、他の人との連鎖反応を起こして斬新なアイデアを生み出すことを目的とした会議です。クリエイティブの現場ではよく出てくる言葉ですよね。

先日、社内で久々にブレストをする機会がありました。
情報誌の案件で、デザインだけではなくコンセプトやコンテンツを含めリニューアルしたいという要望があり、とりあえずブレストや!ということで、各自アイデアを持ち寄ってブレストしようということになりました。

が、これがまさかの大失敗。ブレストとは名ばかりのただのアイデア発表会になってしまいました。

なぜダメだったのか?振り返ってみると5つの要因があったように思います。

アイデアをしっかり考えすぎた

ブレスト前に「ブレストができるようにアイデアを考えてきて」と言われたのでそれをしっかり考えすぎました。そもそもの話ですが、ブレストとはその場でアイデアを生み出そうとするためのものなのに、その前にしっかり考えたアイデアを持ち寄るのは本末転倒でした。実際ブレストの場ではそれぞれ参加者が順番にアイデアを発表する、なるほど、じゃあ次の人……という感じでただの発表会になってしまい、何らクリエイティブな会話になりませんでした。

進行役の仕切りっぷりがフワフワしていた

仕切る人、進行役というんですかね、この人がちょっとフワフワしてたのもよくなかった。仕切るでもなく、アイデアを膨らませるような舵取りをするでもなかったので、うまくいかなかったのかなと。発表されたアイデアを煮詰めるなり、選別するなり、何かしらの方向性を示していればそこに向かって会議ができたんじゃないかなと思いました。

目的が明確化されていなかった

今回は情報誌のリニューアルに向けてのブレストだったのですが、何のアイデアを生み出すためかがはっきりしていなかった。リニューアルのコンセプトなのか、コンテンツのアイデアなのか、デザインの方向性なのか。この目的がはっきりしていなかったので話があっちに行ったりこっちに行ったり。明確なゴールがあった方がブレずに会議ができたのかなと思いました。

ホワイトボードがなかった

これ結構大事だと思うんですけど、その場で出たアイデアやキーワードなどを書き留めて、後で振り返ることができなかった。書いてないと忘れます。人間だもの。別にホワイトボードでなくてもいいんですけど、その場で出た意見を書き溜めておいて、すぐ見れる状態を作ることはブレストのポイントだと思うので、これがないのは痛かったです。

立場・役職による発言力の違い

どんな会議でもなりがちだと思いますが、権威のある人の意見が通りがち。今回も上の立場の人が自分のアイデアをゴリ推しする場面がありました。違う角度の意見を放り込んでも一蹴されます。こうなると次の発言ができなくなります。

久しぶりのブレストということで経験値アップに繋がると期待していたのですが、この結果は残念でした。ちゃんとポイントを押さえていないと無駄な時間になってしまうことがよくわかりました。ある意味経験値アップですね(笑)。

ブレストが全く意味がないとまでは思わないし、ちゃんとやれば有効的なブレストにできるはず。それに一種のコミュニケーションになるし(僕の職場はコミュニケーションを取る機会がほぼない)。次回ブレストをする機会があれば今回の反省を踏まえてリベンジしたいと思います。

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