クリエイターだからって長時間労働が当たり前って思考、もうやめない?

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いやもうタイトルの意味以上でも以下でもないんですが、僕は非効率な長時間労働は悪だと思っています。

とはいえ実際は長時間働かないと仕事が終わらない、もしくは上司が長時間労働タイプで帰らないので必然的に帰れない……といった理由で定時にサッと帰れるなんて夢のまた夢だったりしますよね。特にクリエイターなどの専門職なんかはどうしても長時間労働になりがちですし、業界的にはそれが当たり前です。

ですが僕は声を大にして言いたい!長時間労働は悪だと!!!

なぜ「長時間労働は悪」と思うようになったのか

僕はグラフィックデザイナーという職業柄、長時間労働は当たり前だったし、それが普通だと思っていました。働きだしたときからこの環境だったので、そういうもんだと何の疑問も持ってなかったんですね。ですが何年か経ち仕事にも慣れてくると、ふと「これが本当に正しい働き方なのか?」と疑問を持つようになりました。

そんな時に偶然出会ったのが「ニートの海外就職日記」というブログ。これがまた衝撃的なブログでして、僕のもやもやした疑問を吹っ飛ばしてくれました。

「ニートの海外就職日記」「海外ニート」と名乗る人物による、日本の労働環境を気持ちいいくらい痛快に批判したブログです。キャッチフレーズは「仕事なんてクソだろ?」。実際に海外で就職しそこで得た体験から、いかに日本の労働環境が異常かを訴えるこのブログに衝撃を受けました。

こんな考え方があるのか〜と当時思っていた「労働感」を根底から覆してくれ、また疑問に思っていたことは間違ってなかったんだと勇気づけられたブログでしたね。

痛快なブログでしたが、その分バッサリと批判する内容に賛否両論あったみたいです。ちなみに現在は閉鎖されてしまって見ることはできません。残念。

要は強制的に長時間労働を強いるのをやめろってこと

この「ニートの海外就職日記」を読んでからは加速度的に労働に対する考え方が変わっていきました。

基本の労働時間は1日8時間と決まっているわけで、それを無駄に超えることは非効率極まりない。どうしたって集中力・生産性は低下してくるし、健康面だって問題が出てきます。やればやるだけ成果が出る時代じゃない。

クリエイターなどの専門職の場合、仕事がノッてきて永遠に作業できるッ!みたいな状態ってあると思うんですよ。所謂「ゾーン」に入るっていうやつですね。より良い作品、仕事にしたいと思って、朝から晩まで制作に勤しむ……結果、長時間労働になるってパターンです。

もうこれは好きにしたらいいと思います。望んでやってるんだから。この状態が一番成長するっていう気もしますし。ただこれをデフォルトにするなって話なんですよ。要するに強制的に長時間労働を強いるなってこと。

自発的な長時間労働はまだ良しとしても、非自発的な長時間労働は問題ありありです。なにもいいことないですよ。どんどん疲弊して健康面の悪影響が出るし、人件費などのコストだって結局かかっていることになります。

海外のクリエイターが長時間労働したから成果を出してるのか?っていったら、してないですよね。もう時間で成果を計る時代じゃない。

「長時間労働は悪」という意識を持ってほしい

「ゾーン」に入ってがむしゃらに突き進む場合などの例外を除いて、基本的には「長時間労働は悪」という認識を持ってほしいと思います。世の中的には長時間労働がいろいろな面で問題があるという認識がなさすぎます。

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のオープニングを制作した「神風動画」というアニメスタジオがあるのですが、ここは19時が定時で、しかもちゃんと19時で帰るらしいんです。残業、徹夜は当たり前という過酷な労働環境のイメージがあるアニメーション業界ですが、「本当にそうしないとアニメは作れないのか?」という思いから作られたスタジオとのこと。

クリエイターのなかでも特に過酷なイメージのアニメーション業界でもこういう会社が出てきています。そしてちゃんと結果も出している。めちゃめちゃリスペクトしますし、どんどんこういった会社が増えてほしいですね。

結局は意識なんですよね。プレミアムフライデーとか言ってる場合じゃないですよ。その前に意識改革なんですよ。意識が変われば環境も変わる。「長時間労働は悪」という意識がもっと広がることを期待したいし、その気持ちは持ち続けようと思います。

ただ……この手の話は政治・宗教などと同じ「思想」の話なので、合わない人とはとことん合いません。僕はこの話で喧嘩になって、友達を一人なくしました(笑)。なので人に話す場合はうまく話すことをおすすめします。

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