デザイナー必見!締切・期限を守らないクライアントの対処法

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どうも。ケンスです。

日々クリエイティブワークに勤しむデザイナーにとって締切や期限を守ることは当たり前すぎますけど、とても重要なことです。

デザイナー含め、所謂クリエイターと呼ばれる人は「良いもの作るかわりに期限はズルズル」というイメージがあるかもしれませんが、これはプロ失格と言わざるを得ません。

締切や期限を守るということは、デザイナーの前に、いちビジネスマンとして当たり前のことです。どこの業界の人に聞いてもわかることだと思います。

僕は駆け出しデザイナーの頃にそういった一般教養を叩き込まれたタイプなので、これまでも締切は厳守してきました。時には徹夜や休日出勤してでもね。(これはこれで問題あるけど)

ですが……デザイナー側が一生懸命にこの当たり前のことを守っているのに、クライアント側は守らない、ということが意外とあるんですよね。

こういう人と仕事をすることになると、時間的・精神的にかなりキツくなります。クライアント側は平気で締切や期限を守らないくせに、デザイナー側には厳守を求めてくるんですよ。しかも悪びれずに。

クライアントという立場上、ルーズになりがちなのかもしれませんが、だからといってそれはどうなの!?と。つい最近そういう人にあたってしまってかなり疲弊したのでせめてブログにしてやる、と今、猛烈にタイピングしています。

今回は締切や期限を守らないクライアントのパターンと、それを守ってもらうための対策をまとめてみました。

原稿支給の指定日までに原稿が出てこない

この日までに原稿を支給してくださいと要望しても、普通にしれっと遅れるパターン。

遅れた分だけ後の工程も遅らせていいなら全然OKなんですけど、大体の場合、納期はズラせないの一点張りです。理不尽極まりないですが、これはデザイナーあるあるなんですよね……。

チェックバックが遅い

デザイナー側が提出したカンプに対して、修正の指示や要望をもらうのですが、これが出てくるのが遅い。この日までに、と指定しても守らない。

そのくせ修正したものは早く見せてね、と笑顔で言ってきます。その笑顔怖すぎるんですけど。

校了の連絡が遅い

このデザインでOK!というGOサインを「校了」といいますが、この校了になるのが遅い。

これも期限を切っているのですが連絡が遅れたり、追加の修正を言ってきたり。こちらの問題で修正がある場合は仕方ないのですが、そうでない場合はもっと早く言えよと思ってしまいますね。

校了になると印刷用データを作って印刷会社に渡す「入稿」となるわけですが、校了がもらえないとこちらの責任が大きくなってしまうので普通は入稿しません。となると印刷工程にしわ寄せがいくんですよね。

で、デザイナーが印刷会社に「すみません……まだ校了が出なくて……。」と頭を下げることに。でも納期はズラせないとなると印刷会社さんに頑張ってもらうしかありません。

自分だけならまだしも印刷会社など協力業者に影響が出るとかなり申し訳ない気持ちになります。こういうことが続くと協力業者側にも迷惑をかけ、そのうちこちらの仕事を受けてくれなくなる、なんてことも考えられます。

そんなことにならないために、また円滑に仕事を進めるためにもこういった締切・期限を守らないクライアントにどう立ち向かうか。対処法を考えてみました。

対策1 事前にしっかりスケジュールを伝える

クライアントから制作依頼があった場合、「この日にほしい」と納品日だけを伝えられることが多いと思います。クライアントとしては「いつできるか」というところが重要なので、途中の工程にはあまり気を配らないところがあります。

こういった場合でもしっかりとしたスケジュールを立てて、クライアントに伝えることが大事です。原稿受領、初校提出、初校戻しなど、大まかなポイントだけでも決めておくといいと思います。

この時に余裕をみてスケジュールを立てておくとさらにいいですね。いわゆる「バッファ」というやつです。僕は入稿日のリミットは印刷会社から伝えられた日より1、2日前でスケジュールを立てて、クライアントに伝えるようにしています。

これならクライアント都合で入稿がズレても「今回だけなんとか間に合わせます!」とか言って恩を売ることができます(笑)。

制作をするだけで進行管理やディレクションはしないデザイナーだったとしてもこういったスケジュール管理は意識しておいたほうがいいです。自分を守るためにもね。

対策2 遅れるとどういう影響があるのか伝える

こちらがしっかりスケジュールを出したとしても、残念ながら守ってもらえない時があります。結局「遅れてもいいやろ、大勢に影響はないし」といった意識の問題なんですよね。なのでそこを変えてもらうために「遅れるとどういう影響があるのか」ということをしっかり伝えます。

「この日までに校了のご連絡をいただけないと、印刷工程の日程がずれてしまうので申し訳ありませんが納期に間に合わせることができません」といったように具体的に説明するといいと思います。

クリエイティブの制作にはある程度の時間が掛かることも説明するのもいいと思います。あまりに短納期だとクオリティに問題が出ることを理解してもらい、改めて適切なスケジュールを提案しましょう。

また日頃からこちらがスケジュールを守るのはもちろん、メールの返信をすぐにするといった細かなことから信頼を得て、「この人がいうならちゃんと守ろう」と思ってもらえるようにしておくことも大事です。

対策3 今後の付き合いをやめる

それでもスケジュールを守ってくれず後の工程にしわ寄せが来て毎回大変な思いをする、というクライアントとは付き合いをやめるという選択肢を視野に入れるしかありません。

そもそも何度言っても期限を守ってくれないということは、その他のこともルーズであることが多いです。スケジュールだけならまだしも支払いなどの重要事項がしょっちゅう遅れるなんてことになるとより大きな問題となってしまいます。

受注している案件の大きさなどパワーバランスは考慮すべきですが、切っても大きな影響がないなら切ることも考えましょう。まあ会社員デザイナーの場合はなかなかそういう判断はできないのが実情ではありますが。

まとめ

いかがだったでしょうか。クライアント側の都合もあるでしょうけどできることなら円滑に仕事を進めたいですよね。その方が結果的にお互い気持ちよく仕事ができるし、良いアウトプットにも繋がると思います。

基本的な対策としてはスケジュールについて、先手先手で「事前に伝える」ということが大事になってきます。また良いものを作りたい、そのためにはクライアント側の協力も必要だということを情熱を持って伝えて、お互いやる気を出して取り組むことが理想的ですね。

では良きデザインライフを!

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