凛として時雨のライブ「凛として時雨 Tour 2018 “Five For You”」 の凛とした感想

SHARE

凛として時雨のライブに行ってきました。このライブ、2月14日発売のオリジナル・アルバム「#5」のリリースにあわせて行われる全国ツアー「凛として時雨 Tour 2018 “Five For You”」 。アルバムは約5年の発売、ツアーは約3年ぶりの開催です。

今回行ってきたのはツアーの大阪公演。会場はZepp Osaka Bayside。個人的にも久し振りの凛として時雨のライブなので期待しまくりで行ってきました。

Zepp Osaka Baysideの行き方

一応Zepp Osaka Baysideについて書いておきます。

Zepp Osaka Baysideは大阪市此花区にあるライブハウス。大阪ではZepp Nambaに次いで2館目のZeppですね。最寄り駅はJRゆめ咲線「桜島」駅で、ここから徒歩4分で到着します。

近くにはユニバーサル・スタジオ・ジャパンがあります。が、それ以外何もありません。スーパー僻地。まあ僻地のおかげでZepp Nambaで問題になった騒音等の苦情はクリアしていると思われます。暴れたい放題ですね。

Zepp Osaka Baysideができたばかりの頃は駅からの動線上にコンビニはなく、逆側に行かないとなかったのですが、今回久々に行くとすぐ隣にセブンイレブンができてました。これはめちゃくちゃ便利!ありがとうセブイレ。

凛として時雨とは

2002年に埼玉にて結成された、男女混合の3ピースロックバンド。男女ハイトーンツインボーカルプレグレッシブな轟音変態的な曲展開と演奏、といった特徴を持っている唯一無二のバンドです。

まずバンド名がヤバいでしょ。凛として時雨。ヤバいわこの発想。常人では思いつかんぞ。天才か。ちなみに略称は「時雨」。とにかく個性的でめちゃめちゃカッコいいバンドだと思います。

バンドの佇まいは所謂ロックバンド然としてなくて、自然体なんだろうけどミステリアス(ドラムのピエール中野氏除く)。ライブパフォーマンスは冷めた激情とでも言いますか、確かな演奏力と相まって圧巻の一言です。

ライブスタート〜まさかのアクシデント

アルバム「#5」のリリース・ツアーということで、当たり前ですがアルバムの曲を多数演奏していました。

一曲目「Ultra Overcorrection」からもう時雨。もはや時空すら切り裂きそうなハイトーンツインボーカル3人の奇跡のアンサンブルが生む轟音の嵐。完全に時雨。凛として時雨ワールドにただ包まれるのみ。ちなみにこの曲、アルバムでも一曲目に収録。こういうの合わせてくるの、個人的にかなり好きです。

二曲目以降も凄まじい勢いで畳み掛けてきます。アルバム曲以外にも「Who What Who What」「I was music」、そして初期の代表曲「DISCO FLIGHT」と3曲連続で披露。「DISCO FLIGHT」とかマジたまらんすわ。最高。

時雨のライブ、MCがほぼないんですよ。中盤でピエール中野という愉快かつ凄腕超絶ドラマーが喋るのと、ベース&ハイトーンボーカルの345(みよこ)がグッズ紹介をするだけで、それ以外はまあ喋らない。時雨の楽曲の全てを生み出すボーカル&ギターのTK(ティーケー)なんてほぼ喋りません。そんな感じで粛々とライブは進行していくのですが、これが実にカッコいい。マジクール。

それからアルバムのリードトラックである「Chocolate Passion」を演奏するのですが、なんと途中でストップ!超絶ドラマーのピエール中野氏がまさかのミスをしたようで、TK氏が手を挙げて曲を止めます。

ざわつくフロアにTKが一言、「もう1回やっていいですか?」

フロア「うおぉぉぉーーー!!!」

TK「あ、凛として時雨です」

今かよ!!!!!

なんちゅうタイミング……とちょっとウケました。結果、曲は2回聴けたしレアな体験ができましたね。もう1回ちゃんとやるってのはプロ意識を感じました。

今回、照明もすごく印象的でした。確か「ten to ten」「Who’s WhoFO」だと思うんですけど、スポットみたいなのではなく、淡いんだけどしっかり明るい照明が全体に当てられてて。それがオーロラみたいなグラデーションで、音と合わさってめちゃめちゃ美しかったんですよね。完全に見入ってしまいました。

凛として時雨 『Chocolate Passion』

MC、ドラムソロからの怒涛のラストスパート

中盤に差し掛かり、ピエールタイム(勝手に呼んでます)スタート。このピエールタイム、独特の世界感があります。サムいけどおもろい的な。すべり笑い的な。ヒドい時は本当にヒドいのですがこの日はマシでした(笑)。

ピエール中野氏のMCになると何故か残りの2人はステージから捌けます。いやシュールすぎるぞ。中野氏によると、ステージから捌けた後、345は前髪を切り、TKは爪を切っているそうです。自由か。

その後、時雨のライブでは恒例のドラムソロなんですが、今回はまさかの「どんぐりころころ」に合わせてのドラムソロ。これまたシュールすぎる。が、ドラムソロはえげつないほどカッコいいし凄まじい手数。ほんまこの人はスゴイわ。

ちなみにピエール中野氏、僕の好きなアイドルあゆみくりかまき「ナキムシヒーロー」という曲でドラム演奏してます。さらに言うとももクロ「GOUNN」という曲でも叩いてます。どっちもめちゃいいよ!ピ様、あゆくまと共演してくれんかな〜。

ドラムソロの最中にTKと345がクールに戻ってきます。そしてここから終盤に向けて突っ走っていきます。ドラマ主題歌のシングル「DIE meets HARD」から過去の名曲「テレキャスターの真実」「TK in the 夕景」、そしてこの日一番フロアが激しくなった「Telecastic fake show」を立て続けに演奏。ラストはアルバムでも最後の曲「#5」

この曲を持ってライブは終了。時雨のライブはアンコールはありません。スパッと終了です。アンコールを入れて十数曲やるなら最初からきっちりその分やればいいという考えのようです。ファンとしてはもっと聴きたいですが、この潔さもまたカッコ良さに繋がるところはありますね。

凛として時雨 『DIE meets HARD』

凛として時雨のライブ、狂おしいほどに凛として時雨

個人的には約3年ぶりの凛として時雨のライブでしたが最高に楽しめました。今の時雨も過去の時雨もちゃんと時雨。変わってるけど変わってない。そんな表現がしっくりくるような気がします。

前回と違う点としてモッシュが緩かった気がします。前方2ブロック目くらいにいたのですが、ここではほぼなかったと思います。これはZeppの柵の多さが原因かもしれません。次は激しいフロアでの時雨を観てみたい気持ちもありますね。

今年はバンド結成15周年。今回のツアー以降も新たな動きを期待したいと思います!とりあえずライブしてほしい!また行きたい!保存保存

スポンサーリンク

SHARE